表参道に突如現れた謎の蕎麦屋

4/1に表参道に新しくできたポルシェのショールーム横に突然現れたお洒落なカウンター式の謎の蕎麦屋「蕎麦きり みよた」。すでに連日行列ができているようなので,気になっていたのだがついに今日チャレンジしてみた。

この極みカツ丼セットは880円だ!

衝撃的なのはコストパフォーマンスだ。かき揚げせいろで530円。天盛りせいろで750円。私が食べたのは極みカツ丼セットでなんと880円だ。このコストパフォーマンスには秘密があるに違いない。ネットで調べて見ても会社の情報はどこにも出ていない。そこでタウンワークの求人情報からチェック。するとキーワードが見つかった。

経営しているのはどうやら大手の○○○

0120-470-082 (株)三ツ和採用係

三ツ和?早速検索するとあの小諸そばの会社では無いか!

注文を待つ間だ店員に

「小諸そばと関係しているんですか?」と聞くと

「いや特に関係無いんですけどね。噂が流れているみたいですが。。」

という反応。どうも怪しい。そうこうするうちに注文した極みカツ丼セットが来たので食べてみるとカツ丼は旨い!これはありだ。蕎麦の方はと言うと。。あー。小麦粉の比率が高そうな味だ。この値段なら十分許せる味だが。これはやはり小諸そばに関係しているに違いない。帰りの会計時にさりげなくレジ奧の営業許可証をチェックすると「株式会社三ツ和」とある。やはり間違い無い。

ついに始まった蕎麦業界のプレミアム戦争か?

立ち食い蕎麦業界は意外と影が薄い。いつもメディアで話題になるのは牛丼業界,ハンバーガー業界,ドーナツ業界などだ。しかし,街でみかける数を考えても名代富士そば,小諸そば,ゆで太郎はかなりの数にのぼる。実は眠れる巨大マーケットであり,蕎麦は日本でも歴史あるファーストフードだ。

しかし,これまではさっと食べることが何より重視されている立ち食い蕎麦か,値段取る割には時代から取り残されたダメダメの街の蕎麦屋か,私の大好きな川上庵や玉笑などのこだわりの蕎麦屋という限られた選択肢しかなかったのが蕎麦業界だ。女性客や家族連れなどマーケティング的には取り切れていないターゲットもたくさんあるのでは無いだろうか。

そんな中ようやく新しい風が吹き始めているのかも知れない。例えば都内に5店舗ある嵯峨谷はわかめ取り放題や十割蕎麦が280円とリーズナブルながら味を追求した立ち食い蕎麦店として人気急上昇中だ。

小諸そばも着席カウンター式としてみよたを試しているのだろう。女性客も多いし表参道でも違和感が無い。訪日外国人も日本の伝統料理を気軽に楽しめるといしてここなら訪れるかも知れない。そもそも着席したとしてもお酒を飲まなければ回転率はとても早い業態だ。俺のシリーズなどを見ていればその回転率の高さを活かした様々な新業達の可能性があるのが蕎麦業界では無いだろうか。今後の動きに注目だ。

*REVOLVER dino network 投稿 | 編集