これからのナレッジワーカーのあり方を追求するシンクタンク「ナレッジワーカーラボ」で私がファシリテーターを務めた座談会を開催しました。

ゲストにはアカデミック,外資,マッキンゼー,ベンチャーなどまさにナレッジワーカーとして多面的な活動をしてきた電通コンサルティングのディレクター森祐司氏と野村総合研究所時代の先輩で立命館大学教授の鳥山正博氏とナレッジワーカーラボのメインスポンサーのアクシスコンサルティングでトップキャリアアドバイザーとして活躍し,今のコンサルタントのキャリア事情に精通している伊藤文隆氏を迎えて「コンサルタントというキャリアの虚実」というテーマで放談しました。

今後全四回で掲載します。コンサルタントという仕事について広い目線でこうした議論が表に出てくることは珍しいと思います。是非ご覧いただき,ご意見ご感想を下さい。

座談会:コンサルタントというキャリアの虚実〜単に頭がいいだけの人と、社会を変える人との分かれ目とは?(第1回) - ナレッジワーカーラボ

第1回 ITベンチャーがコンサルタントを大量採用する本当の理由
知識と経験で企業の課題を解決していくコンサルタントはナレッジワーカーの代表的な職種である。近年は、コンサルティングファーム出身のコンサルタントだけでなく、メーカーや商社などにおいて専門性を磨いた後、コンサルタントとして活躍するケースも増えてきている。企業側も成長の加速のために、コンサルタントの知見を取り入れることに対して以前よりも積極的になっている。
活躍するコンサルタントはどのようなステップでキャリアを積んでいるのか、採用ニーズのトレンドは何か、給料等の具体的な話しも含めて4名で座談会を行った。メンバーはコンサルタントの最前線にいる電通コンサルティング 取締役シニア・ディレクター 森佑治氏、野村総研を経て立命館大学の教授をつとめる鳥山正博氏、コンサルタントをはじめとしたキャリアコンサルティングをてがける伊藤文隆氏、ナレッジワーカーラボ首席研究員であるコンサルタントのD4DR 藤元健太郎がモデレーターをつとめた。(全4回)
優秀な人材を活用する近道
藤元:日本でもコンサルタントという職種が増えてきているように思いますが、社会的に重要性が増してきていると思いますか。
鳥山:日本も増えてはいますが、アメリカのほうが数は圧倒的に多いですね。アメリカでは、日本では内製化したがる企業のプランニングの部分、企画や戦略をコンサルタントに依頼することが一般的だからでしょう。
立命館大学 教授 鳥山正博
藤元:アメリカのコンサルタントの働き方は主に2種類あります。ひとつは、コンサルティングファームに所属するコンサルタント。もうひとつはインディペンデント・コントラクターという独立系で、企業からプロジェクトを委託され、場合によってはその会社の名刺を持って動きます。アメリカは両方とも数多く存在します。
森:また、アメリカでは活躍する分野も幅広いですよね。以前インディペンデントのサイエンティストという人に会ったことがあります。彼はR&Dのコンサルタントをしていました。
電通コンサルティング 森 祐治
藤元:アメリカがプランニングを積極的にコンサルティングに外注する背景には、その部分をになう人材を採用・教育するより、コンサルタントに依頼するほうがコストは安いからでしょうか。
鳥山:確かに優秀な人を雇用することは、一般の会社では給料面から見て難しいという背景はあります。また、ゼロから育てても辞められてしまったらコストが無駄になります。すでに知識や経験のある人を、必要な時に市場で調達しても効果はかわらないとアメリカの多くの企業は考えるのです。
そして、アメリカでは経営者の流動性が高いので、一緒にコンサルタントも移動します。新しく移った会社でも戦略を実行してくれるコンサルタントが必要だからです。
鳥山:日本のコンサルタントの状況をキャリアコンサルタントの立場からどのように見ていますか。
伊藤:ひと言でコンサルタントと言っても、実は少し得意分野が異なります。日本でイメージするコンサルタントは経営戦略を得意とする人ですが、BPRの業務を得意とするアウトソーサー的なコンサルタントもいて、その数もかなり多い。
森:確かに、日本はIT出身のコンサルタントが多く、業務改善をしてコストダウンをするタイプのコンサルタントの比重が高いですね。
アクシスコンサルティング 伊藤文隆
ベンチャーがコンサルタントを採用する訳とは?
藤元:今は、どのような場面でコンサルタントが活躍していますか。
森:日本企業では消費材や自動車、オーナー系企業など、海外で闘うことを宿命づけられたところはコンサルティング・ファーム出身者を積極期に採用しています。日本国内だけを見ている会社で、コンサルタントをその能力を活かす形で採用しているところは、あまりないですね。
鳥山:引き抜こうとしても、給料が高過ぎて難しい。
藤元:成長するITベンチャーには、コンサルタント経験者が重宝されている感じがします。
伊藤:おっしゃるとおり、成長ステージに入ったインターネット系を中心とするITベンチャーには、コンサルタントのニーズが高い。特に、初期にイメージしていた経営計画よりも急成長した会社に必要とされています。コンサルタント経験者を採用して、組織整備を進めていくので、この場合はBPRが得意な人が適していますね。
藤元:ITベンチャーに採用されたコンサルタントは活躍していますか。
伊藤:全てが上手くいっているとは限りません。トップや経営層がコンサルティングファーム出身者の企業はコンサルタントの採用・活用が上手ですね。某大手インターネット企業もコンサルタント経験者をしっかり活用しています。そのあたりを意識して見きわめていくと活躍の場を広げていくことができるのではないでしょうか。
森:コンサルタントを使いこなせないITベンチャーの経営者も多いですよね。けんか別れしてしまう。
伊藤:最近のトレンドとして、ITベンチャーはコンサルティングファームの第二新卒を希望する会社が増えているんですよ。年収500~600万円程度で、頭の回転が速く、がむしゃらに働くストレス耐性のある人。
ディーフォーディーアール 藤元健太郎
藤元:確かに自社で新卒採用の手間とコストを考えると、間違いなく優秀で社会人としての教育もされている魅力的な人材を効率的に確保できそうですね。
鳥山:有名大学の学生は、新卒の時にベンチャーに関心を持たなくても、2~3年仕事をするとその魅力が見えてくるのでしょう。
<第1回 了>
> 第2回 求む「起業して失敗した人」
スピーカープロフィール
森 祐治
電通コンサルティング 取締役・シニアディレクター
国際基督教大学(ICU)教養学部卒業後、日本電信電話を経てICU大学院博士前期課程修了。同大の助手を経て、Golden Gate University, Graduate School of Technology Management(MBA)及びNew York University, Steinhardt School (Ph.D)へ奨学生として留学。早稲田大学大学院国際情報通信研究科博士後期課程単位取得修了。)
米国滞在中にベンチャー創業・売却を経験。日米のマイクロソフトを経て、マッキンゼー・アンド・カンパニーへ。その後、コンテンツ投資・プロデュース、国際展開支援を行うシンクの代表に転ずる。設立したファンドの償還に伴い、電通コンサルティングに参加。クライアントサービス全体を統括している。
鳥山 正博
立命館大学 教授
マーケティング / マーケティング・リサーチ / 商品開発
国際基督教大学卒(1983)、ノースウェスタン大学ケロッグ校MBA (1988)、東京工業大学大学院修了、工学博士(2009)。1983より2011まで(株)野村総合研究所にて経営コンサルティングに従事。 業種は製薬・自動車・小売・メディア・エンタテインメント・通信・金融等と幅広く、マーケティング戦略・組織を中心にコンサルテーションを行う。とりわけテクノロジーベースのマーケティングイノベーションと新マーケティングリサーチインフラの構築が関心領域。マーケティングリサーチ・メディア・小売領域でビジネスモデル特許出願多数。
藤元健太郎
ディーフォーディーアール 代表取締役
1993年からインターネットビジネスの研究を開始し,1994年に野村総合研究所で日本最初のサイバービジネス実験サイトであるサイバービジネスパークをトータルプロデューサーとして立ち上げた。2002年からD4DRを立ち上げ代表に就任。ITによる社会システム革新やマーケティングイノベーションに関わる多くのプロジェクトに関わる。最近では行動情報マーケティング,オムニチャネル戦略などをテーマにしたものが多い。青山学院大学大学院EMBA非常勤講師,経済産業省産業構造審議会情報経済分科会委員なども歴任。現在日経MJや日経電子版で奔流eビジネス,CMO戦略企画室などを連載中。
伊藤文隆
アクシスコンサルティング株式会社 エグゼクティブコンサルタント/執行役員
製造業で営業・企画・ブランドマネジメント・事業部マネジメント等を10年経験した後、コンサルティング業界に特化した人材紹介会社の立上げに参画。アクシスコンサルティング入社後も引き続きコンサルティング業界を中心としたキャリア支援に強みを持ち、特にマネージャ~パートナークラスの転職サポート実績が豊富。過去に転職サポートした方からの求人依頼も多く、独自のネットワークを築いており、コンサルティング業界からのEXITにも強みを持つ。

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ナレッジワーカーラボ連絡先 knowledgeworker@d4dr.jp

等々力陸上競技場で6/7の試合からサービススタート

2020年の東京オリンピックに向けてスポーツ×ICTは注目の分野だが,陸上スポーツではスタジアムにおけるスマホの活用が得に注目されている。本日6/7Jリーグ初のスタジアムwifiサービスとして川崎フロンターレのホームスタジアムである等々力陸上競技場でのサービスがスタートした。本日のサービススタートに合わせてNTTBPにスタジアムにご招待をいただたのでレポートしてみたい。

等々力陸上競技場はこの春メインスタジアムが改修され,wifi導入もそれに合わせて導入された。

こちらに映っているのがwifi。2万人の観客が同時に利用できるために緻密に計算されて施設されている。このあたりのチューニングは職人技のよう。

wifiが使えることをスタッフの方々もアピール!

スマホでアクセスすると専用ポータルが表示されます。スカパーの動画も無料で見ることができます!Androidではやや動作が不安定でしたがiPhoneではばっちりでした。

試合の方は後半のアディショナルタイムぎりぎりでエウシーニョ選手の強烈な左で劇的な勝利!

Jリーグはワンタッチパスという会員とのCRMサービスを始めており,観戦データのビッグデータ分析の試みも始めている。

米国ではすでにwifiを利用して食べ物を座席まで持ってきてくれるサービスも登場しており,日本でも野球場では一足早くiBeaconを活用したサービスも出てきている。

今後こうしたICTインフラがスポーツ観戦のスタイルを変え,ビジネスとしても優良顧客に手厚いサービスをしたり,オリジナルコンテンツによる新しい収入モデルを生み出したりなど楽しみな状況であることを実感した一日だった。

簡単なアプリはソースコードを買う時代

Apple Watchが登場して何かアプリでも作りたいと思っている人がたくさんいると思いますが,一から作成しなくても,世界中からソースコード買うことができるの知っていますか?同じようなこと考えている人は世界中にいるので,誰かのソースコード買ってきて少しカスタマイズする方が素早く投入できます。

そうしたニーズに応えるために株式会社アイスリーデザインがアプリのソースコード売買のサイト「ミートソース(meetsource.com)」をオープンしました。ちゃんと悪質なコードが入っていないかなどのレビューチェックもしていますし,開発者にカスタマイズの依頼をすることもできます。

簡単なゲームをキャンペーンアプリに入れたい,海外で流行っているゲームをいち早く投入したい,過去のアプリの資産を販売したいなど事業プランの柔軟性が高まり,アプリ開発の考え方を変えていくサービスだと思いますので是非一度アクセスしてみて下さい。

三田の味覚博士

「味覚で日本人の健康を変えることができます」。眼鏡の奧を光らせながら味覚博士は力強く語る。今日は16時から三田で味博士ことAISSYの鈴木代表とのMTGだ。AISSYは慶応発のベンチャーなので三田の慶応のすぐ側にあり味覚センサーを活用したビジネスを展開している。D4DRも2009年からワインのECで味覚を可視化して販売を支援するような実証実験を共同で行ったりしている。

味覚博士との議論は盛り上がる。日本人は「うまみ+塩み」が好きだ。イタリア人は「うまみ+酸味」が好きだと。確かにトマトに熱を加えるとうまみが出てくるが,酸味は残る。トマトソースはまさにうまみ+酸味,しかし日本人は醤油や塩とうまみを混ぜることが多い。おのずと塩分摂取が増える。そのため体のためには塩分に一番気をつけないといけない。甘みも問題だが,米国人などと比べるとお米を噛むことで感じるほのかな甘さに鍛えられた日本人は米国人の激甘には耐えられない。よって国別で比べると塩分に一番気をつけるべきというなるほどな話だ。味覚が可視化できることで塩分をおさえても潮味を感じる調理法を見つけることができる。日本人の健康を助けることを味覚博士は本気で考えているのだ。

「WHOの推奨は一日5g,ところが日本人はラーメン一杯で12g摂取しています」

味博士のこの一言で脳みその奧深くで何かがざわめいた。
そうこうしているうちにMTGも終わり,慶応の正門の側でスマホの時間を見る。

「16:50」

また何かが自分の中でざわめく。「三田の慶応正門前」「ラーメン」「16:50」このキーワードでわかる人はわかるだろう。二郎三田本店は17時からだ。まさに神様が今日するべきことを決めてくれたようなシチュエーション。そうあの2014年の11月の初挑戦から半年。ついに大への挑戦の時が来たのだ。

三田16:50ラーメン二郎開店前の情景

ラーメン二郎三田本店 - 藤元健太郎のフロントライン・ ドット・ジェーピー

その日は突然やってきた。三田でのMTGが終わり、すっかり夜が早足になった街をとぼとぼと会社に戻ろうと慶応の前にさしかかった時ひとつの思いがこみ上げてきた。そう、食いしん坊として未だに足を踏み入れたことの無い未踏の領域「すきやばし次郎」じゃなくて「ラーメン二郎」だ。時間はちょうど17時前。早速三田本店へと足を向けた。夜の開店前だがすでに5人ぐらいの行例ができている。さて問題は頼み方だ。噂ではいろいろ聞いているがいざ店にくるとなんともいえない緊張感に体中が包まれる。ガラガラという音とともにシャッターがあがった。ひとりづつ食券の販売機で買うと奥から順番にカウンターにきれいに収まっていく。どんな注文をするのか大を頼むやつはいるのか、初心者であることをさとれないようにポーカーフェイスで券売機の動きをチェックする。しかしみんな黄色ばかりだ。。本店ではこれが掟なのか?誰もほかのメニューを頼まない!仕方が無いので私も黄色の小のぶた入りを頼もうとお金を入れた。しかし500円玉が何度入れても戻ってくる。まずい。まさかお札を入れるのが常識なのか?店内の全員の注目を浴びているような気まずい雰囲気だ。すると「お金はいんないですか?」店員さんがやさしく語りかけてくれた。なんだ優しいじゃないか。二郎は黙々と食べるところと聞いてたので店員さんがフレンドリーにしてくるとは予想外だった。両替をお願いし、黄色の札を取り出すとそれを握りしめ順番に席についた。さあこれであとは噂のコールを待つだけだ。すると私の後ろの人が離れた席に座った。いいのか!そんな序列を乱して!どうも大丈夫なようだ、思っていた以上にジロリアン達にはイスラムのような厳しい戒律があるわけではなさそうだ。しかしラーメンが出てくる順番とコールされる順番がバラバラだ。どういうことだ?麺の固さ?その方程式を解明できないうちにラブストーリーは突然のようにコールがきた。落ち着け。落ち着くんだ。よし。
「にんにく、野菜マシで」
できた。大丈夫だ。初心者とは思われない落ち着いた回答ができたはずだ。最大の難関を突破した。
直後にすぐにラーメンは目の前にきた。コールとほぼ同時のすごい早さだ。早速スープを一口飲む。懐かしい味がする。そうだ大学時代にアルバイトしていたフライト(今や上場企業)という会社でゲームソフト開発をしていた目黒のマンションのすぐそばにあった中華料理屋ではまって食べていた野菜たっぷりの焼きそばの味だ。何より麺が平たくてそっくりだ!当時は野菜だけを野菜炒めとしてライスと食べて、その後麺を食べていたが、この野菜と麺の感じがとても似ている。しかしチャーシューは正直多すぎる。大に挑むためには次回は豚なしがよさそうだ。店内はいつのまにか満席だ。女性のひとり客もいる。大を頼んだ人がいたのでさりげなくチェックしたが、なんとかいけそうだ。すでに次回の大への挑戦を考えているあたり私もジロリアンになれそうだ。さすがにスープは濃すぎて全部は飲み干せなかったが私の二郎初挑戦は無事に終わった。二郎の1800kカロリーを吸収した私の体にも三田の夜風はやや寒い。秋もすっかりマシマシだ。

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17時前からすでに行列はできている。さすがにこの時間は慶応の学生らしき人々が圧倒的だ。もうすぐ始まる早慶戦のマウンドに上がるピッチャーのような緊張感が体を包み込む。この若い選手達と一緒に戦えるなら大くらいは余裕だろうという安心感も芽生える。

「ガラガラガラ」

そうこうしているうちにシャッターがあがった。すぐに店員は先頭グループに麺のサイズを聞き始めた。ふいを打たれた先頭グループに動揺が走る。どうもこの集団も慣れていないようだ。

「小で」「普通で」

答えを聞きながら「二郎の普通は小だろうに」と二回目の素人ジロリアンの癖にもうそんなことが気になっている自分がいることにあきれる。そうこうしているうちに自分が自動販売機で食券を買う番だ。前回はここでお金が入らないというアクシデントがあったが今日は冷静に何も起きず買うことができた。迷わず「ラーメン大」だ。前回は小豚ラーメンに挑戦したが,超弩級な大和の46cm砲並みにずどんと来る豚チャーシューによって大が食べきれなくリスクがとても大きくなるため,チャーシュー増量は避ける。

ラーメン大を示す青いプラスティックの札をカウンターの上に置いて見渡すとどういうことだ。回りは黄色の札ばかり,これだけの若者がいるにも関わらず48歳のおやじな自分だけが大を頼んでいるというシチュエーションをどう過ごせばよいのだろうか。二郎の大でかいひゅーひゅーとか騒いでいるのはもはや昭和世代の行動原理だと言うのだろうか。ラーメンが出てくるまでの孤独の状況の中で,この状況を正当化するための理屈を考えている時にふと先ほどの味覚博士の事を思い出した。「味覚を可視化できると食べ合わせの相性を分析できるのですよ」味覚博士は白ワインと魚,赤ワインと肉という相性を見事に可視化で分析してみせている。

【味覚センサー】なぜ赤ワインにはお肉、白ワインには魚!?

こんばんは、味博士です。 さて、今日は相性のお話です。 よくお肉には赤ワインが、魚には白ワインが相性がよいなんて言われてますよね。 でも、それってなぜなんでしょうか? 弊社の味覚センサー味覚を使って数値化してみると面白いことが分かります。 まずは赤ワインのケースです。 上図をご覧下さいませ。 赤ワインを味覚分析してみると、苦味が特徴的です。一方で、ステーキ肉は旨味と甘味が特徴的です。 これらを合わせてみると、赤ワインの苦味とステーキ肉の旨味と甘味が絶妙なバランスとなり、美味しく感じられます。 一方で、赤ワインと白身魚のカルパッチョを食した場合です。 白身魚のカルパッチョは全体的に淡白な味わいで、あさっりとした旨味と塩味が特徴です。 これらを合わせてみるとどうなるでしょうか。 赤ワインの苦味が際立ってしまい、白身魚の持つ淡白な旨味と塩味を感じにくくなってしまいます。 従って、赤ワインとステーキ肉の方がよりバランスがよく相性がいいと言えます。 次に白ワインのケースを見てみましょう。 白ワインは赤ワインに比べて、全体的に淡白な苦味と酸味と甘味が特徴です。 従って、白ワインとステーキ肉を食した場合、肉の旨味や甘味が強く、白ワインのあっさりとした味わいを感じ取りにくくなってしまいます。 一方で、白ワインを白身魚と食した場合は、全体的に淡白で絶妙なバランスの味覚がそろい、とても相性がよいと言えます。 さて、いかがでしたか。 一見俗人的に感じていることを定量化すると、新たな世界が見えてきます。 次回をお楽しみにお待ち下さいませ。 本日はここまでです。 ※追伸:このような企画をやって欲しいとか、味覚に関する謎を聞いてみたいという方は問い合わせフォームまたはコメント欄にご意見をお寄せ下さいませ。 企画化を前向きに検討させて頂きます。 味覚に関する詳細は拙著をご覧ください。 【日本人の味覚は世界一 (廣済堂新書 36) [新書]】 ■鈴木 隆一 (著) ■廣済堂新書 ■税込¥ 840

aissy.co.jp

ラーメン二郎はラーメンでは無いという仮説

食い合わせという考え方からひとつの新仮説を考えた。それはラーメン二郎はラーメンでは無いのではないかということだ。その原点は前回初回に感じた「スープの塩辛さ」だ。美味しいラーメンはスープも飲み干すということが多いと思うが二郎は塩辛すぎて残してしまった。そこで二郎のスープはスープでは無いのではという仮説が導かれる。スープと何かの相性があの美味しいさを生み出していると考えてみた。

仮説1:チャーシューのタレと付け合わせ
 ひとつの仮説はあの濃いスープはチャーシューのタレでは無いかというものだ。隣の人が豚ダブルで麺ハーフを頼んでいたこともヒントだ。つまり二郎のチャーシューが好きな人はあの豚の脂まみれのスープをタレとしてチャーシューを食べている。そして麺と野菜はステーキについているような付け合わせなのではという仮説だ。そうすると二郎のチャーシュー好きの人達を説明できるのではないだろうか。チャーシュー好きの人は脂マシにしているという相関分析などで検証してみたいところだ。

仮説2:野菜つけめん
 次の仮説はラーメン二郎はつけめんだったという仮説だ。あの濃いスープはつけめんだと思えば納得できる。そして野菜と麺のハーモニーをつけて食べているのだ。つけめん屋のように割スープがあればあのスープも飲めるはずだ。

この二つを考えているうちにコールが来た。迷わずニンニク野菜だ。そうだ私は野菜つけ麺として食べていたのだ。そう考えた時に大の量が気にならなかった。三田製麺所やTETSUなどの大や特盛りを考えると同じくらいの麺の量だ。そうつけめんだと思えば二郎のボリュームはそれほど気にならないのだ。麺と野菜を同時にスープにつけて食べると確かに美味しい。あっという間に食べ終わると今回もスープだけ残して席をたった。

自分の仮説に確信を持ちながらも,やはり取りすぎた塩分,カロリーに罪悪感を感じつつ,まだ明るい三田の街を歩く。まだ5月であることを急に思い出したようにやや涼しい風が昼間の暑さに代わり吹いている。今年の夏の暑さはやはりマシマシなのだろうか。

D4DR社がお手伝いしている,アサヒビールとソフトバンクさんの実施しているベルギービールO2Oキャンペーンを実際に体験してきました。

東京だと31日まで6箇所で体験できますが,今回は新宿のスーパードライに行ってきました。

まずはスマホで取得したクーポンを表示させます。今回の体験記に同行してくれたのはD4DR社の肉食担当小林女史。

お店の入口にあるクーポンゲート(ソフトバンクさんのO2O用端末です)にバーコードをかざします。すると紙のクーポンがでてきます。忙しい飲食業の現場ではスタッフのオペレーションに負荷を与えるキャンペーンは御法度です。あくまで顧客が自分でやってくれることが大事ですね。

コンビニなどの小売り業では当たり前のことかもしれませんが,飲食では今までは店員に見せるだけのクーポンが普通でした。でも見せるだけだと顧客,店員双方に不正が発生するリスクがあります。さらに優良顧客が利用してくれたのかどうかなど個人単位での利用状況をデータで捕捉することができませんでした。クーポンゲートを活用した施策であれば,Web上の行動データと来店実績との分析が可能になります。来て欲しい人が実際に来てくれたのかがわかるのは大事ですね。

これがゲットしたフリッツです。ベルギーで発祥した料理ですが,第一次世界大戦後に帰還した米兵がフランス語圏で食べたのでフレンチフライとして広まってしまいました。ベルギービールを飲む時は間違いなくフリッツと呼びましょう!

ゲットできてご機嫌な小林女史!

私の大好きなヒューガルデンホワイトとレフと一緒に!

でもやはり肉食女子の小林女史が一番盛り上がりを見せていたのはこの新宿トンテキ!

トンテキほうばりながらのビールは最高でした。

東京では5月31日まで大阪と京都は6月14日までやっています。是非みなさんのご参加下さい!

D4DR社がプロデュースでお手伝いしている「ナレッジワーカーラボ(KWlabo)」がいよいよスタートしました。ナレッジワーカーの代表格であるコンサルタントの転職支援で高い専門性を持つ「アクシスコンサルティング」の全面協力のもと,新しいシンクタンクとして情報発信をしていきます。ユニークな方々のインタビュー,座談会などこれまでに無いコンテンツを発信していきます。人工知能に負けないナレッジワーカーとしての自分のスキルやキャリア,ワークスタイルを考えていきましょう。プラットフォームはリボルバーのdinoを活用させていただきました。

「ナレッジワーカーラボ」スタートしました - ナレッジワーカーラボ

“自律的に学び・行動するハイアウトプットなライフスタイルを応援したい。”
はじめまして。 ナレッジワーカーラボがスタートしました。
ピーター・ドラッカーが提唱した概念「ナレッジワーカー」。 彼の予言通り、広義のナレッジワーカーは大きくその人数を増やし、多様な職能・職種に分化し、その多くが社会において極めて重要な存在となりました。
さらに「ナレッジワーカー」とは単なる職能を指し示すだけではなく、知力を基本に自らの人生を切り開いてゆく自律的な意識やライフスタイルを包含した概念にまで発展しようとしています。
ナレッジワーカーラボは、「ナレッジワーカー」として生きる人、そうなりたい人を後押しするアイデアやスキル、新しいモデルを提示することを目指したバーチャルシンクタンクです。単なる知識提供にとどまらず、自律的なライフスタイルとしての「ナレッジワーカー」を後押しすることも意図しています。
手探りの中でのスタートですが、ご愛読、ご参加いただけるメディアとなれば幸いです。今後はナレッジワーカーの方々の参加も広くもとめる企画も予定しています。もちろん、コンテンツへのご意見やご要望も大歓迎です。
ナレッジワーカーラボはキャリアコンサルティングを行うアクシスコンサルティングのスポンサードにより運営しています。
ナレッジワーカーラボ  編集委員一同
編集委員
・宮島鉄平
・藤元健太郎
・小林利恵子
・麹池威彦
・坂野泰士

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インタビューの一回目はマイクロソフトでエバンジェリストを務める西脇氏。まさにエンジニアとしてのナレッジワーカーとして活躍されています。

エンジニアの新たなロールモデルを自ら創る 第1回 - ナレッジワーカーラボ

西脇資哲氏
日本マイクロソフト
業務執行役員 エバンジェリスト
西脇資哲氏は、日本マイクロソト初の業務執行役員でエバンジェリスト(伝道師)。マイクロソフトの全製品・サービスをわかりやすく伝える役割を担う。同氏の卓越したプレゼンテーション能力は、IT業界の枠を越えて多方面から高く評価され、これまでにも幾多の講演・講義をこなしてきた。
果たして、西脇氏は、どのようにして今の自分を築いてきたのか。3回の連載インタビューを通じて、そのサクセスストーリーと背後にある想いに迫る。
すべてのエンジニアが
ビル・ゲイツを目指さなくたっていい
ー 2014年に日本マイクロソフトの役員(業務執行役員)に就任されました。それによって、何か変化はありましたか。
1つは、講演するセミナーの規模です。以前は、小規模な勉強会やセミナーでもお声をかけていただくケースが少なくなかったのですが、最近呼ばれるセミナーは大規模なものが中心。おかげで、時間的な余裕が多少生まれたのですが、小規模な集まりは、最先端の動きをつかむうえでとても良い機会でした。それが減ったのは少し残念です。
もう1つの変化は、仕事でお会いする方の職位が高くなったことです。現在、お客様やパートナー先にお邪魔すると、役員以上の方にご対応いただくことがほとんどです。背後には、相手の職位に応対者のレベルを合わせようとする日本特有の商習慣があるのでしょうが、私にとっては、とてもありがたいことです。
ー  エバンジェリスト専任の役員というのは、日本マイクロソフト初の職位だとお聞きしています。そのキャリア形成について、ご自身ではどう評価されていますか。
従来型のロールモデルの枠組みを超越した、エンジニアの新しいキャリアを切り開いてきたと自負しています。
もちろん、「エンジニアの出世コース」なるものは、以前から存在していました。例えば、プログラマーからスタートして、システムエンジニア(SE)になり、のちにシステムコンサルタント、プリセールスエンジニアへとステップアップしていく、といった流れです。この種の出世コースは、個人的にまったく納得のゆくものではなかったんです。
ー どの辺りが受け入れがたかったのですか。
知識・キャリアの非連続性です。従来型の出世コースを辿ろうとすると、ある段階で、エンジニアとして積み上げてきた知識・経験を捨て去らなければならなくなります。もう少し具体的に言えば、せっかく技術を勉強してきたのに、出世の途中で、いきなり組織・人のマネジメントの勉強を強いられるわけです。
これでは、私のようにマネジメントに興味がなく、ひたすら技術だけを追い求めていたいエンジニアは、出世の道を諦めるしかありません。
ですが、すべてのエンジニアが、アップルのスティーブ・ジョブズやマイクロソフトのビル・ゲイツを目指さなくてもいいはずです。彼らのような経営者になることだけが、エンジニアの最高到達点であるはずはないし、もっと違う未来があってもいい――。私はそう考えていたんです。
ー そうした想いが、エバンジェリストへとつながったと。
そう言えます。実のところ、大抵のエンジニアが、30代前半に最初の転機を迎えるんです。つまり、この時期になると昇進や昇格、異動に悩んだり、友人との給料に差が出てきたり、転職も考えるわけです、さらには、家族ができたり、社会的責任が重くなったり、して、ロールチェンジや立場をしっかりと意識するようになるわけです。
そんな時期に、私はあくまでもエンジニアとしての資質を活かすことにこだわった。つまり、エンジニアとしての知識を積み重ねながら、40代、50代、そして60代のリタイア後も一線で活用したいと考え、そのための働き方を追求してきたんです。その結果として、現在の自分があるということです。
私は今の職場で、エバンジェリストとプリセールス、そしてコンサルタントの役割を果たしています。その中で、エバンジェリストは技術的な知識が絶対に必要とされる職務です。それは、エンジニアの延長線上にあるもので、自分にとって、ごく自然にたどり着いたキャリアと言えるのです。
>第2回 良き経営者に恵まれたから今の自分がある
西脇資哲(にしわき もとあき)日本マイクロソフト 業務執行役員 エヴァンジェリスト
1969年8月18日生まれ、岐阜県出身。業務アプリケーションソフト開発業務、ISPの立ち上げなどを経験した後、日本オラクルに入社。プロダクトマーケティング業務やエバンジェリストを担当。12年間在籍した後、2009年12月にマイクロソフトへ移籍しエヴァンジェリストへ。テクノロジーやプレゼンテーションの講演・執筆にも精力的な活動を展開。マイクロソフトだけでなく、さまざまなテクノロジーに精通する。著書に「エバンジェリスト養成講座 究極のプレゼンハック100」(翔泳社)「エバンジェリストの仕事術 自分の価値を高め、市場で勝ち抜く」(日本実業出版社)

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知識とのセレンディプティを行うナレッジワーカーのための書籍キュレーションサービス「情報工場」の第一弾コンテンツは「ナンバーセンス」。ダイジェストですので一気に読めます。

『ナンバーセンス』-ビッグデータの嘘を見抜く「統計リテラシー」の身につけ方 - ナレッジワーカーラボ

厳選した国内外の良書のハイライトを、3000文字のダイジェストでお届けします。
概要
書名:『ナンバーセンス』-ビッグデータの嘘を見抜く「統計リテラシー」の身につけ方
著者:カイザー・ファング 著、矢羽野 薫 訳
出版社:CCCメディアハウス
2015/02 288p 1,800円(税別)
原書:NUMBERSENSE(2013)
1.ソーシャルデータ
2.マーケティングデータ
3.エコノミックデータ
4.スポーツデータ
【要旨】「ビッグデータ」という言葉が世界的な流行語となり、多くの人が数字と統計に関心を持つようになってきた。デジタル技術の進化等により莫大な量のデータを扱えるようにはなったが、それをどのように分析し、活用していくかについては、さらなる論議が必要といえよう。
本書では、ビッグデータをはじめとするさまざまなデータや数字を正しく扱い、できるかぎり真実に近い分析をめざすための統計リテラシーを「ナンバーセンス」と呼ぶ。誤ったデータ分析や嘘・ごまかしの数字の実例を多数挙げ、どこに落とし穴があるかを指摘、ナンバーセンスの磨き方を指南している。著者は、広告やマーケティングに適用する統計のプロフェッショナルとして10年以上のキャリアをもつ。
他の著書に『ヤバい統計学』(CCCメディアハウス)がある。
抜き出し
グルーポン利用で提携店が収益を上げるのは難しい 私の考えるビッグデータは、業界の基準より範囲が広い。肝心なのはデータが増えていることではなく、データの「分析」が増えていることだ。より多くの分析を、より迅速に提供できる人材が、より多く求められている。ビッグデータ時代の真の原動力は、データの量ではなく有用性だ。
問題のあるデータやアナリストを見たときに、何かが違うと感じる。それがナンバーセンスだ。ナンバーセンスは、真実に近づきたいという欲望と粘り強さでもある。自分の分析がどこから生まれ、どこに向かうのかを理解する。手がかりを集め、罠を見抜く。どこで引き返し、どこで突き進めばいいかを見きわめる知恵であり、立ち止まる分別だ。
共同購入クーポンサイトのグルーポンの仕事は、人々にメールを送信して、割引クーポンを売り込むことだ。さまざまな商品やサービスのほとんどが50%以上、値引きされる。
ケンタッキー州ルイビルにあるレストラン「セビシェ」が、「60ドル相当の中南米料理とドリンクが25ドル」というクーポンを約800枚発行した。来店してクーポンを利用した人の標準的な飲食代は100ドル。60ドルをクーポンで、残り40ドルと税金、チップを自分で払う。店の取り分は40ドルと、後日グルーポンから12ドル50セントが入金される。客がクーポンの代金として前払いした25ドルは、店とグルーポンが折半する契約だ。合計で、店はディナー1人分につき52ドル50セントの収入になる。料理とサービスの原価33ドルを引いた粗利益は19ドル50セント。800枚のクーポンがすべて利用されたら、粗利益は総額約15,000ドルになる。
一見すると、セビシェが「自分ではマーケティングをいっさい行わずに、一夜にして新しい顧客を獲得できる」という結論に飛びつきたくもなる。しかし、このバラ色の数字をもう一度、考えてみよう。
クーポンを使わない普通の客が100ドル分の食事をすると、粗利益は67ドル。しかし、クーポンを使った客が100ドル分の食事をすると、粗利益は19ドル50セントしかない。差額の47ドル50セントはどこに消えたのか──12ドル50セントはグルーポンに、残り35ドルは客の懐に入るのだ。セビシェは67ドル稼げたはずなのに、その3分の1以下しか手にできない。19ドル50セントもそれなりの利益かもしれないが、手にできたかもしれない67ドルと並ぶと、少なすぎる額に思える。
クーポンの購入者には、セビシェを一度も訪れたことがない新規の客と、普段から通っているが、お得なクーポンにあずかろうという客がいる。この「新規の客」と「クーポンを持った常連客」の比率が店の収益を決める。クーポンの常連客は47ドル50セントの損失を店に与えるが、新規の客の増分利益(この場合、クーポンによって増えた利益)19ドル50セントで埋め合わせることができる。クーポンの効果で常連客1人につき新規の客が最低2.5人来店すると、収支が釣り合う。言い換えれば、クーポン利用者の70%が新規の客でないと採算は取れない。
皮肉なことに、常連客のほうがクーポンを愛用する。グルーポンのクーポンは前払いなので、新規の客は衝動買いにならないかと考えるかもしれないが、常連客にとっては確実にお買い得だ。平均的な新規の客は、クーポンを使った店を再び訪れる確率はかなり低い。それに対し常連客は、もともと「満足した顧客」であり、再び訪れて正規の値段を払ってもいいと思うだろう。
顧客を絞り込むターゲティング手法がはらむ矛盾
提携店としては、ネット回線がパンクするほどクーポンを発行して、できるだけ多く新規の客を獲得しつつ、忠実な常連客はクーポンの存在に気がつかないでほしいところだろう。もっとも、これらを両立させるのはかなり難しい。この矛盾を解決してくれそうなのが、ターゲティングの技術だ。店が想定する顧客にターゲットを絞るアルゴリズムをグルーポンが開発できれば、店はクーポンで確実に利益をあげることができる。
ターゲティングは、対象となる条件を限定し、働きかけをするべき顧客を絞り込む作業だ。クーポンを購入する可能性が低い人を除外することによって、統計モデル上は顧客反応率が高くなる。
あなたは小さなピザ店を経営しているとしよう。常連のピーターは毎週木曜日に来店する。デービッドは自宅が近所だが、一度も店に来たことがない。グルーポンで前払いのクーポンを買いそうなのは、2人のどちらだろうか。グルーポンの利益を最大限にするターゲティングのモデルは、デービッドよりピーターに積極的に売り込む。だが、あなたはうれしくない。店としては、クーポンをきっかけにデービッドに初めてピザを食べてもらいたいし、ピーターはクーポンがなくても毎週木曜日に来るだろう。
提携店は、ターゲティングのモデルをグルーポンとは異なる視点から見る。彼らが求めているのは、クーポンを購入する可能性をもとにグルーポンの会員を分類することではなく、新規の客を抽出してクーポン利用の常連客を除外するようなアルゴリズムだ。そのためには、新規の客になりそうな可能性を評価する仕組みが必要になる。
消費者物価指数はコア・インフレ率より非集計に注目すべき
経済に関する報道は、平均に対する畏怖がつきまとう。消費者物価指数も例外ではない。消費者物価指数は、平均的な小売店で平均的な品目を買った場合の平均的な価格の変動で、その品目は、平均的な地域で平均的な年齢の消費者が買う平均的な買い物かごの中身から、その特色を象徴するように選んだものだ。そして、たったひとつの数字が報道されるたびに、私たちは公式の統計が自分自身の消費者としての経験とかけ離れていることに困惑する。
1970年代以降、経済学の重鎮はアメリカの政策決定者に「コア・インフレ率」の概念を売り込んでいる。コア・インフレ率は、物価の基本的な変化を把握するために変動の大きな品目を除いた物価上昇率で、アメリカでは食料品とエネルギーを除いた消費者物価指数が「コア」とされる。経済学者は「コア・インフレ率」が、全国の一般的な価格の長期的な傾向をより正確に表すと主張する。食料品とエネルギーの価格は乱高下しやすく、物価の基本的な変化をとらえるのに邪魔になる。
ただし、1週間のあいだに食料品やガソリン代をいっさい払わないことは、めったにないだろう。経済学者と違って、ほとんどの人は食料品とエネルギーを「コアな」支出と見なす。年間支出の平均で4分の1を、食料品とエネルギーが占める。
統計学者はデータを無視することを嫌う。問題のあるデータは切り捨てるときもあるが、ばらつきが多すぎるからダメだとはならない。このようなときに、統計学者は「非集計」の手法を使う。データを分解し、構成要素をひとつひとつ分析していくのだ。
景気の波を論じるジャーナリストは、ビッグデータの本当の意味に気がついていない。労働統計局は、幅広い地域や支出群にまたがる物価指数や、さまざまな定義のインフレ率など膨大な数字も公開しているが、それらを報道で見聞きすることはめったにない。非集計は集計のプロセスを解き明かすし、項目別の指数のほうが私たちは納得しやすい。データが豊富にあるときは、構成要素の多様性に注目するべきだ。平均化とフィルタリングは思わぬ反動を招きかねない。平均化は多様性を一掃し、フィルタリングは現実を覆い隠してしまう。
【記事提供】情報工場

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今日は久しぶりにランチで麻布十番で2002年からやっている自家製酵母のパン屋さんポワンタージュ(pointage)。

相変わらず女子に大人気でした。自家製酵母なんだけどよくある噛み応えのある素朴な味というよりは優しい味わいでどんどん食べられます。

ここは行くたびにお洒落なカフェぽくなっていきます。昔はこんなところにパン屋さん?みたいな地味な感じだったのですが。今日見たらスタッフさんが近くの木梨絡みのおそろいのTシャツまで着ていてびっくり。

わかりにくいところにありますが,十番に来た時は是非立ち寄ってパンをお土産にどうぞ。わざわざ行く価値あります。個人的なおすすめはミルクフランス!病みつきです!

連載コラム奔流eビジネス今回のテーマは「回転寿司を支えるデータサイエンス」です。労働集約型で,ついついマンパワーに頼りがちな外食産業。ブラック企業と言われてしまう企業も多いですが,好調な回転寿司業界はITの活用で,生産性の向上に取り組んでいます。

日本の外食産業が世界で戦えるようになるためにもサービスサイエンスを高め,サービス業の海外輸出を増やしていけるようになることが重要ですね。ご意見ご感想お待ちしております。

ついに食したカオマンガイ!

日本上陸のニュースを目にしたその日から行きたい行きたいと思いつつ,先日平日の昼に来たときは大行列であきらめたカオマンガイ。ついに渋谷のガイトーンに土曜日の15:30という時間を狙ってきたところ作戦成功ですぐに入れた!

一見するとシンガポールの海南鶏飯と違わない。しかしついに食することができたその味は,独特のタレによって海南鶏飯とは違う世界を創り出していた。大盛りにするとタレが少し少ない感じなので,タレ増量ができるようになると嬉しい。

パクチー好きにはたまらないパクチーは食べ放題!

ちゃんとカメラ目線くれた鶏調理しているおじさん!

超大好きな海南鶏飯とカオマンガイ,どちらも高いレベルで楽しめるTOKYOはやはり間違い無く世界最高レベルの食の都だ。

最近飲食系のコンテンツばかり書いていますが,これもちゃんとO2Oビジネス調査の一環なのです。今日はオフィスの側にある赤羽橋のコーヒースタンド「TOWERS」

夜にはバルにもなります。

ここは実は以前紹介した日本橋のMIGHTY STEP'Sの姉妹店。なので美味しい珈琲が飲めます。今日は日本橋店で感動したエチオピアをラテ用に焙煎した豆でラテを飲みました。こんなフルーティーなラテは飲んだことありません!

ランチも美味しいです。テイクアウトできる仕様です。

メキシコ生まれのパレタ

マンゴー!

ガリガリ君の季節になりつつありますが,大人としては本格アイスキャンデーも食べたい季節です。メキシコ生まれのパレタというアイスキャンデーは野菜や果物を丸ごと使った甘さも控えめなヘルシーなアイス。

このSHONANPOPsはD4DRで手伝っているIoT型屋台プラットフォームビジネスを展開するAndeco社が展開するブランドです。こだわりの自然派厳選素材で少し傷ついているが味は美味しい果物にアガペシロップか米あめで少しだけ甘みを足して砂糖は一切使わないヘルシーキャンデーです。いちごやマンゴーやミカンなどひとつ380円!代官山ログロードやGW中は表参道のアースカフェの前,鎌倉の長谷で販売しているのでみなさんも是非ひとつ!個人的にはマンゴーがやばい!

代官山ログロードはキリンのクラフトビールのお店の隣です。

表参道のアースカフェではこんな感じで販売しています。

ちなみにロート製薬が新規事業で展開している「パレタス」も代官山やミッドタウンなどで人気爆発中。こちらは少しお高めで砂糖やトレハロースも使っていますが色々な味を販売しているところは魅力。

パレタスはちょっと高め

今年の夏は高級自然派アイスキャンデーで楽しみましょう!

Shonan Pops!

vimeo.com

表参道に突如現れた謎の蕎麦屋

4/1に表参道に新しくできたポルシェのショールーム横に突然現れたお洒落なカウンター式の謎の蕎麦屋「蕎麦きり みよた」。すでに連日行列ができているようなので,気になっていたのだがついに今日チャレンジしてみた。

この極みカツ丼セットは880円だ!

衝撃的なのはコストパフォーマンスだ。かき揚げせいろで530円。天盛りせいろで750円。私が食べたのは極みカツ丼セットでなんと880円だ。このコストパフォーマンスには秘密があるに違いない。ネットで調べて見ても会社の情報はどこにも出ていない。そこでタウンワークの求人情報からチェック。するとキーワードが見つかった。

経営しているのはどうやら大手の○○○

0120-470-082 (株)三ツ和採用係

三ツ和?早速検索するとあの小諸そばの会社では無いか!

注文を待つ間だ店員に

「小諸そばと関係しているんですか?」と聞くと

「いや特に関係無いんですけどね。噂が流れているみたいですが。。」

という反応。どうも怪しい。そうこうするうちに注文した極みカツ丼セットが来たので食べてみるとカツ丼は旨い!これはありだ。蕎麦の方はと言うと。。あー。小麦粉の比率が高そうな味だ。この値段なら十分許せる味だが。これはやはり小諸そばに関係しているに違いない。帰りの会計時にさりげなくレジ奧の営業許可証をチェックすると「株式会社三ツ和」とある。やはり間違い無い。

ついに始まった蕎麦業界のプレミアム戦争か?

立ち食い蕎麦業界は意外と影が薄い。いつもメディアで話題になるのは牛丼業界,ハンバーガー業界,ドーナツ業界などだ。しかし,街でみかける数を考えても名代富士そば,小諸そば,ゆで太郎はかなりの数にのぼる。実は眠れる巨大マーケットであり,蕎麦は日本でも歴史あるファーストフードだ。

しかし,これまではさっと食べることが何より重視されている立ち食い蕎麦か,値段取る割には時代から取り残されたダメダメの街の蕎麦屋か,私の大好きな川上庵や玉笑などのこだわりの蕎麦屋という限られた選択肢しかなかったのが蕎麦業界だ。女性客や家族連れなどマーケティング的には取り切れていないターゲットもたくさんあるのでは無いだろうか。

そんな中ようやく新しい風が吹き始めているのかも知れない。例えば都内に5店舗ある嵯峨谷はわかめ取り放題や十割蕎麦が280円とリーズナブルながら味を追求した立ち食い蕎麦店として人気急上昇中だ。

小諸そばも着席カウンター式としてみよたを試しているのだろう。女性客も多いし表参道でも違和感が無い。訪日外国人も日本の伝統料理を気軽に楽しめるといしてここなら訪れるかも知れない。そもそも着席したとしてもお酒を飲まなければ回転率はとても早い業態だ。俺のシリーズなどを見ていればその回転率の高さを活かした様々な新業達の可能性があるのが蕎麦業界では無いだろうか。今後の動きに注目だ。

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