NYのマディソンスクエア公園で発祥し,今年NY証券取引所に上場したことで話題になったファストフードチェーンのシェイクシャック。あのスターバックスを日本に上陸させたサザビーリーグが日本のスターバックスとの資本解消し,次に上陸させるのがこのシェイクシャックということでも話題になっている。11/13にオープンしたばかりの店舗に早速チェックしてきた。

場所は神宮外苑の銀杏並木。オープンテラスも気持ち良くロケーションとしては最高の場所だろう。
オープンは11時だが10:40ぐらいにはすでに列は100mくらいできていた。

1時間45分くらいでカウンターまでたどり着くことができた。カウンターの奧のキッチンには狭い空間にかなりの数の人が入って調理していた。

メニューはハンバーガー,ホットドッグ,ポテト,シェイクが中心。飲み物は日本では敬遠されがちなルートビアもあり,アルコールも用意されている。

この注文が終わるとこのデバイスを渡され,出来上がるとブルブル鳴りながら番号が表示される。

さて,肝心の料理の味だが,結論から言うとまあまあ。マクドナルドと比較する人もいるが,顧客の平均単価は1000円を超えるクラスで考えると東京ではクアアイナ,ホームワークス,サードバーガー,フランクリンアベニュー達と比較するべきだろう。そう考えるとハンバーガーのバンズもパテもポテトも特に特徴的なところは無いかなという感じ。ポテトにかけるチーズももう少し個性が欲しい感じ。これだと二時間かけて食べる味では無いかなと。でも行列しないですぐに食べられるならこのロケーションで軽くビールやワイン飲みながら食べるのは十分あり。まあ味については東京はレベルが高すぎるのだろうけど。

一番美味しいのはシェイク!やはりブランド名にもなっている通り,シェイクは少し並んでも食べる価値はあるかも。小さい頃にマクドナルドのシェイクが憧れの存在だったことを思い出させるような濃厚な味。フレーバーもバリエーションが豊富なので,シェイクは是非ともリピートしたいところだ!

何故かお洒落は卓球台があります!

イー

VI展開はやはり洗練されている。アイテムも販売しているが,なかなかクール。このあたりはブルーボトルと同じような戦略を感じる。いずれにしても世界一レベルの高い都市TOKYOではあのブルーボトルも美味しさは感じ無いわけで,味だけで戦うのが厳しいのは明白。こうしたブランディング,サービス,店舗の居心地の良さのトータルで戦うのが王道だろう。地方都市もよく知るサザビーリーグなので地方都市ではかなり流行る気がする。マクドナルドは単価を少しあげてこのクラスに来るのはますます厳しい感じ。現在の顧客単価で戦うには思い切ってドーナツ投入とか考える段階に来ているのかも知れない。

日常から闇を遠ざける現代社会

毎年どんどんヒートアップするハロウィン仮装ブーム。ハロウィンの渋谷のスクランブル交差点は若者にとっては自己表現のステージそのものだ。ただこれを馬鹿騒ぎと眉をひそめる大人達もいる。

ハロウィンはケルト民族の風習から来ていると言われているが,悪霊など闇の世界がすぐそこにあると考えられていた時代からすると現代社会はずいぶんと闇を排除してきた。しかしそのことが人間の生活において綺麗な部分しか認めない社会を作ってきているとも言える。人間社会において生と死は必然な出来事だ。しかし,いつのまにか死は遠ざけられ,生に繋がる性的なものも忌み嫌われるものになってきている。

そしてそのことが淡々とした平穏な日常だけを良しとし,猥雑としたものを街からどんどん排除する方向に繋がってはいないだろうか。そしてその淡々とした状態で毎日単調に生きている若者が生きる意味を喪失し自殺しても,男女の交わりを持つことなく時だけが過ぎていても仕方無いと感じていないだろうか。

ハレとケを意識した社会システムの再構築が必要

かつて地域の共同体を治める長老達は「ハレとケ」を重視した。日常の淡々とした労働と祭りなどに代表される非日常のバランスを作るのだ。普段はおとなしくまじめな若者達が祭りでエネルギーを放出し,そしてその状態が男女の出会いを促す。祭りは儀式や踊りなどエネルギー状態を高めハイテンションになる仕掛けが多数仕込まれている。普段大人しい村の娘に祭りの夜に大胆な行動を促す効果があったことは想像に難くない。人間にとって日常と非日常のバランスはとても大事だ。そのことを高齢化社会で穏やかな修道院的な生き方をしている現代の長老達は忘れていないだろうか。自分が穏やかに生きたいからと感じても社会の仕組みにしては行けない。

渋谷のハロウィンを見ればやはり若者はケの非日常を求めていることを強く感じる。高齢化社会になればなるほど,そうしたテンションの高いエネルギーを疎んじる人が相対的に増えることを我々は意識しながら考えなければ行けない。少子化対策も若者の自殺率を減らすにもどちらも根本は若者のエネルギーと非日常である生(性)と死をもっと身近に意識させるべきだろう。ハロウィンだけでなく,祭りなどの意味を再確認し,非日常を多数用意することはとても重要だ。狂信的な政治活動に比べればハロウィンのようなどんちゃん騒ぎなど可愛いものだ。

そのためにももっとハレとケを我々の社会システムに取り入れるべきだろう。そのためにはルールの弾力的な運用も必要だ。リスクゼロを前提とした様々なルールは「ハレ」の状態を否定することに繋がる。悪法で有名なダンス規制もようやく緩和の方向だが,小さい幼児の保育園ですら騒音がうるさいと反対するような人々がたくさんいるかと思うと頭が痛い。

ストイックな生き方もラテンな生き方もどちらも日本人は持ち合わせている民族だ。どちらも出しながら生きていける社会にしていこう。ハロウィンの馬鹿騒ぎの裏にはそうした自分をもっと出していける舞台装置への強烈な渇望を感じずにはいられない。

50歳山本昌引退のタイミングで

山本昌の引退でとうとう自分より年上の選手がいなくなるなあ。なんて感傷にふけっている間もなく,あっという間にセリーグの監督達が次々と交代し,気がつくと全員自分よりも年下という事態にあぜんな状況である。

最年長でも金本監督の47歳で高橋監督は40歳!自分が「オヤジになったなあ」なんて感じることは年々増えていたものの,今回ほど歳取ったこと感じたのは無いかもしれない。それぐらいインパクトのある出来事だ。

経済界の世代交代は進んでいるのか?

一方で経済界では高齢化が進んでいる現状がある。社長の平均年齢も毎年あがっている状況だ。過去の大量採用時代の人材がいまだに社内に溢れてポストが無い中で,なかなか若い人材に役職をまかせにくい状況はあるのだろうが,セリーグの監督達は大企業ではせいぜい課長ぐらいのポストだ。

しかし,何故彼らが監督を出来ているのかと言えば,プロフェッショナルだからの一点につきる。少なくとも現代野球の戦略や戦術については判断できる能力は十分あると考えられる。(実際の運用を彼らがうまくできるかどうかはともかくとして)

しかし,現在の企業でおきている状況で問題なのは,課長や部長や判断する経営陣にビジネス上の戦略や戦術を判断することができないことが多々あることだ。

「私にわかるように説明してほしい」

このセリフを聞いてがっかりする社員も多いだろう。営業のプロや生産のプロはそこそこいても,マーケティングのプロやITのプロの少なさは日本企業全体の問題でもある。

少なくともマーケティングやITの分野のマネージャーについては流動性を高めるか,一気に世代交代を進めることが喫緊のテーマだ。戦後の日本企業の発展の礎を作ったのは,GHQによってパージされた経営陣のあとをついだ当時「三等重役」と揶揄された30代,40代の若手幹部達だったことをあらためて思い出したい。

先日音楽業界の人達に連れて行ってもらったお店がふたつ。

イープラスの巨大ミュージックカフェ

一つ目はイープラスが渋谷で始めたミュージックLIVEカフェ。以前はスペースシャワーのお店だったところで,巨大な大箱に様々なスペースがあり,中央がライブステージ。その日はギタリストの松井祐貴さんのステージ。押尾コータローとDEPAPEPEを足して二で割ったような心地よいメロディラインにパーカッション的なテクニックを入れてくる高度なギター奏法が伴いなかかか素敵な感じ。

昼間のやっていて電源とWifiも使えるようなので今度昼間の空いた時間の仕事場としても使えるか試してみようと思う。

代々木のハイレゾバー

二軒目は代々木のハイレゾバー。なんとハイレゾ音源を堪能しながらお酒が飲めるバーだ。アナログレコードも揃えてあり,色々な楽しみ方ができる。しかし,ハイレゾで聴くサディスティックミカバンドとはっぴいえんどは最高。それにしてもいい音とスピーカーはミキサーの人の考えがよくわかる。昔は色々音の配置に試行錯誤していたんだなと思う。

どちらも音楽業界からすると音楽の楽しみ方のバリエーションを増やすという意味で素敵なことだと思う。目的としてのCD買うとかライブ行くとか以外に日常の中でどれだけ音楽を楽しめるかが大事で,どれだけ音楽好きな人増やせるかが産業としても重要だなとあらためて。もっと色々な工夫で音楽を楽しめる場をどんどん増やせると思う。むちゃくちゃ音が良くて選曲ナイスなお前はDJかみたいな人がサービスしてくれる美容室とかマッサージとかもあっていいよね。

かっぱ寿司が表参道に出店した新業態「SUSHI-NOVA」。早速チェックしてきた。
まず店のサイズが小さい。郊外の駐車場付きの大型回転寿司店舗と比べると1/10以下だろう。まさに都心型店舗だ。ただ小さすぎるのか,新しく来たアルバイトらしき人と店の外で説明やユニホームを渡す姿が見られ,その後アルバイトは近くのビル内で着替えをしているところを目撃したので,さすがにそのあたりは大変そうだった。

店舗内のレーンは上下二段。回転はしておらず,タブレット端末で注文した商品が高速レーンで運ばれてくる。

店内のデザインは無国籍感が満載。もうひとつの狙いとして増加するインバウンド外国人をターゲットにしていることも間違いないだろう。タブレット端末も複数の外国語に対応して注文できるようになっている。

ネタの大きさや味,コストパフォーマンスについては最近の回転寿司の中では普通といったところ。
ただこの価格帯の寿司が気軽に都心で食べられるのは嬉しいことだ。食品保存技術や物流,寿司の製造技術,高速レーン,タブレット端末などテクノロジーが日本食のイノベーションを常に起こしている回転寿司業界からはやはり眼が離せない。

カロリーメイトの受験生を応援するCMが凄い。一見すると動画で撮影したものを後からCGでチョーク風に処理しているのかと思えるぐらいの美しさだ。受験生のお守りとして定着したキットカットに負け時とカロリーメイトもブランディングしたいのかなぐらいに最初にCM見た時は感じた。

カロリーメイト CM|「見せてやれ、底力。」篇 120秒

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しかし,メイキング画像を見るともうひとつのメッセージが浮かび上がる。岡村孝子の「夢をあきらめないで」のカバーのBGMがCMを作った人々のものでもあることがわかるからだ。黒板チョークアートはなんと総勢34名の美大生が5枚の黒板を使って一枚一枚描き上げていたものだったのだ。受験生を応援するCMはそれを作った34名の美大生達がもの凄い頑張りで達成したことを「頑張れが夢はかなうよ」というメッセージだった。これは絶対メイキングも見ないと意味が無いCMなので,メイキングもオンエアするべき!

カロリーメイト CM|「見せてやれ、底力。」篇 メイキングドキュメンタリー

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元々はワインバー

表参道と外苑前の中間あたりの駐車場の横に琉球朝顔(オーシャンブルー)に覆われた一軒家がある。今日も綺麗な花を多数咲かせていたので写真を撮ってみた。昔からこのあたりで遊んでいた人は知っているかも知れないが,この家は1990年代の後半には「ボルドーセラー」という名前のワインバーだった。

ちょうどその前のバブルの時にこのあたりはアパレル系の高級イタリアンやフレンチがたくさん誕生し,高級ワインブームが起こったが,バブル崩壊後はポリフェノールがよいということで赤ワインブームも到来し,リーズナブルなワインバーがたくさん登場したがその中のひとつだった。

やがてボルドーセラーは今の表参道ヒルズの裏に移転し,そのあと表参道の交差点のそばと移転を繰り返したがその後はどうなったかわからない。

地上げの舞台に

この場所はその後,2000年以降は景気回復とともに,きな臭い地上げに巻き込まれていく。ニュースにもなるような様々なトラブルがあったようだが,やがてリーマンショックとともにまた全てが崩壊する。そして,静かに駐車場の真ん中でこの家だけはどんどん琉球朝顔の蔓が増殖し,家全体を飲み込んでいった。いつしか綺麗なたくさんの花を咲かせるようになり,今では近所ではちょっとした名所だ。

昨年あたりから駐車場の一部が閉鎖され,本格的な再開発もスタートしたようだ。20年の時の流れを見てきたこの家も東京オリンピックまでには取り壊されてしまうのだろう。それまで綺麗な琉球朝顔は咲き続けて欲しいものだ。

日経MJ連載コラム奔流eビジネス。今回のテーマは参入相次ぎ乱世となっている動画配信サービス。
アマゾンが有料通販会員はそのまま無料でサービスを提供することのインパクトと,動画の新しい楽しみ方を広げるための検索やキュレーションの必要性について書いた。

この原稿を書いた後に国産配信サービスのU-NEXTがキュレーションやリコメンドなどパーソナライズに力点をおいたリニューアルを行った。やはり,このあたりが重要だ。動画本数と言っても自分が欲しいコンテンツが本当にあるかどうかわからないし,オリジナルコンテンツと言ってもまだいつか見ないとと思っているLOSTのファイナルシーズンや24のファイナルシーズンがまだ見られていない私には連続ドラマはお腹いっぱいだし,やはり今見るべきコンテンツをお薦めして欲しいし,過去のコンテンツでも新しい見方とか教えてくれると嬉しい。ソーシャルメディアで特定のシーンを共有して楽しんだりできるとさらに嬉しい。

http://auone.videopass.jp/pr/

日経MJ連載コラム奔流eビジネス。今回のテーマはWeb接客。これまでデジタルマーケティングの世界は顧客の集客の広告とリテンションのCRMの分野が中心だった。

今回注目したのはWebサイトに訪れた人のコンバージョン率を高めるWeb接客ソフト。A/Bテストなどの改善の最適化ではなく,顧客の行動データから直接ポップアップでメッセージを出して接客するアプリケーションだ。

1995年頃にブロードビジョン社がOne-To-Oneという考え方でWebサイトを一人ずつ異なる表示にするアプリケーションを発売して以来,20年のもの間長らくWebマーケティングの世界では理想型のひとつとされてきたが,なかなか実装と運用が難しい世界であったがようやく簡易に実現する環境が整ってきたと言えるだろう。

タグを貼るだけでクラウド環境でこうした機能を簡単に実現できるため,今後多数の同様のアプリケーションが登場することが予想され,導入も増えていくことだろう。

先日六本木にあたらしくできるフィットネスクラブ「DATA FITNESS」のレセプションに招待されたので行ってきた。コンセプトはIT×医療×フィットネスクラブの融合。医療検査のデータと日常のウェアラブルデバイスのデータとフィットネスクラブのマシンからのデータを全て融合し,予防医療として健康管理するというまさに行動情報データ時代のフィットネスクラブ。IoTの主戦場はサービス業という私の自論ともぴったりだ。

当日は仕掛ける鶴谷氏を司会に,運営会社の白岡社長,ゲストに慶応の勝川先生,すっかりIT業界に大人気のスポーツエバンジェリスト為末氏を交えたパネルディスカッションが行われた。

個人的に一番興味があったのが3Dスキャナ。これからは誰もが自分の体を可視化して管理する時代で,健康面はもちろん,部分やせや筋肉の付け方など細かいところを自分好みにどうカスタマイズしていくか全てのベースになる。そしてここで筋肉つけてこの服着ましょうなどのコーディネート提案がファッションにおいてもデータを用いて様々活用されることになるだろう。

実際にやってみた。簡易なバージョンでさっとやってもすぐにこんな感じでとれる。

またオープンしたら是非取材に行っていたい。

セルフレジ

神田駅のNEWDAYSでSUICAのセルフレジを初めて使ってみた。傘を買ったので横に長く,バーコードスキャナにうまくあてることができず,バーコードが印刷してあるビニール部分だけとってピッとやることでなんとか対応できた。ラッシュ時にはレジが混む駅では無人レジのニーズは高いだろう。

スマホでスキャン&決済

これを体験すると自分のスマホでピッとスキャンするのも全然ありだと思う。そしてリーダーで支払いを行う形にすればレジでの待ち時間はかなり少なくなるだろう。支払いそのもののスマホでできるようにすればさらに便利だ。あとは万引き防止や操作ミスの対応次第か。万引きについては防犯カメラが必ずあるので抑止力にはなるか。入店タイミングで必ず一度スマホでチェックインしたら,あとはスキャンするだけという方式もあるかも知れない。

決済がスマホでできるようになれば金額をそれぞれの人で変えることもできるし,事前にスマホから注文と決済をしておいて,店舗でピックアップするサービスも急いでいるシーンが多そうな駅ではニーズが強いだろう。SUICA対応のロッカーで受け取れるようにしておいてくれるのもありだ。

駅というシーンではこのあたりのサービスの導入は一般の小売り業より早く進む可能性が高いと考えられる。

D4DR社でお手伝いしているカレルチャペック紅茶店の吉祥寺本店がリニューアルオープンしました。

吉祥寺ユニクロの横の中道通りを入って,有名な餃子屋さん一圓を右に入ってすぐのところです。

もう秋の気配。紅茶の美味しい季節です。マロンティーもハロウィンティーも発売です。

山田詩子社長が画いた個性的で素敵なパッケージが人気でジャケ買いする人も多いです。自由に組み合わせて選べるセットは人気です。

店内の奧は高級感溢れるコーナーです。セレクトされたティーカップなどがあります。

日本の最高茶葉をスリランカNo.1の『マッタケレ』茶園で大切に育てあげた奇跡の紅茶レッドプレミアムなど人気の鳥獣戯画のパッケージも揃えたこのコーナーはインバウンドの外国人にも人気になることでしょう。

一日中接客でお疲れのところ山田詩子社長とツーショット!

ライブラリーと名付けられているお店だけあって書籍もあります。古い貴重な絵本のコレクションも。

山田詩子社長のイラストもたくさん飾られています。

焼きたてのスコーンも販売しています。

是非。みなさんも一度訪れてみて下さい。

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